英語プレゼンのスライド作成完全ガイド|シンプルで伝わる資料の作り方

英語プレゼンのスライドがうまく作れない

そんな悩みを持っていませんか?

人に英語の発表を理解してもらうためには、スライドを作り込むことが重要です。

スライドを作り込む上で重要なポイントは下記5つのポイントです。

  • 1スライド1メッセージ
  • 英語はシンプル&短文
  • 視覚要素を活用する
  • 全体の統一感を意識する

本記事では上記について御説明します。

1スライド1メッセージ

各スライドにおいて、言いたいこと(結論)は1つに絞ってください。

言いたいことがいくつも詰められたスライドはどこを見て良いかわからず、言いたいことが伝わりません。また、英語で説明する際も複雑な言葉遣いになるので、発表者の負担にもなります。

したがって、各スライドのメッセージについては1つに絞るようにしてください。

スライドのメッセージ(結論)の選び方については別の記事で説明していますので、そちらを参照して下さい。

英語プレゼンのスライド作成完全ガイド|シンプルで伝わる資料の作り方

多くの人がやりがちな失敗は、1枚に複数の情報を詰め込みすぎてしまうことです。グラフ・文章・写真・箇条書きを全て入れると、聞き手は「どこに注目すればいいのか」わからなくなります。結果的に、伝えたいメッセージがぼやけてしまうのです。


なぜ「1スライド1メッセージ」が大事なのか?

  1. 聴衆が一瞬で理解できる プレゼンの聴衆は、スライドを数秒で見て理解しなければなりません。情報が多すぎると、その瞬間に迷いが生じ、メッセージが伝わらなくなります。
  2. 話す内容に集中してもらえる スライドがシンプルなら、聴衆は話し手の言葉に耳を傾けやすくなります。逆に情報を詰め込みすぎると、聴衆はスライドを読むのに夢中になり、スピーカーの説明が頭に入ってこなくなります。
  3. 記憶に残りやすい 一つのスライドに一つの要点しかなければ、聴衆の記憶にも残りやすくなります。「あのスライドでは20%増加を示していた」「結論スライドはシンプルでわかりやすかった」といった印象を与えることができます。

実例(Before / After)

❌ 悪い例(1枚に複数メッセージを詰め込みすぎ)

Slide Title: Company Performance

  • Sales increased 20% in Asia
  • Customer satisfaction improved to 92%
  • We launched 3 new products
  • Employee engagement survey score went up

✅ 良い例(1枚に1メッセージ)

スライド1:

Sales increased 20% in Asia.

(グラフを1つ添付)

スライド2:

Customer satisfaction reached 92%.

(数字を大きく表示)

スライド3:

3 new products launched.

(製品の写真を掲載)

このように、1スライド1メッセージを徹底することで、情報は整理され、聴衆に強い印象を与えられます。


どうやって「1スライド1メッセージ」を実現するか

  1. まずメッセージを一文で書く 例:「Our revenue grew 15%.」
  2. 補足情報は口頭で説明 スライドに書きすぎず、話すことで補完する。
  3. スライドを複数に分ける勇気を持つ 「詰め込んだ方が効率的」と考えがちですが、むしろ情報を分割した方が伝わります。

効果的な見せ方のコツ

  • 強調したい言葉を中央に置く → 例:Profit doubled.
  • 大きな数字を配置する → 聴衆は数字に目を引かれやすい。
  • グラフや図表は一つだけに絞る → 複数載せると焦点がぼやける。

まとめ

  • スライド1枚には、必ず「1メッセージだけ」を盛り込む
  • 補足や詳細はスピーカーの口頭説明に任せる
  • メッセージを一文で表現し、視覚的に強調する
  • 情報が多い場合はスライドを分割する

これを徹底することで、スライドが洗練され、聴衆に伝わるプレゼンが実現します。

英語はシンプル&短文

英語プレゼンにおいて最も大切なルールの一つが「英語はシンプルに、短文で書くこと」です。これは、ネイティブスピーカーにとっても、英語を母語としない人にとっても有効です。理由は大きく3つあります。

  1. 一目で理解できるから プレゼンのスライドは「読むもの」ではなく「見るもの」です。複雑な文章を読ませると、聴衆は理解に時間を取られ、話し手の説明に集中できなくなります。短くシンプルな文章にすることで、聴衆は一瞬で内容を把握でき、スピーカーの話を補足情報としてスムーズに受け取れるのです。
  2. 聞き取りやすくなるから スライドに載せる英語は、そのまま口頭で話すことも多いはずです。長い文や難しい表現を話すと、聞き手はついていくのに必死になります。しかし短文であれば、聞き取りが容易になり、メッセージが頭に残りやすくなります。
  3. 国際的に通じやすいから グローバルな場では、英語を母語としない人が聴衆に多い場合もあります。難解な語彙や複雑な文法を使うと、逆に伝わらなくなることもあります。短く、わかりやすい英語こそが、国際会議やビジネスの現場で最も効果的なのです。

実際の表現例

例えば、以下のように文章を削ることで、伝わりやすいスライドになります。

❌ 悪い例(長文)

Our company has been working very hard in order to expand the business opportunities in the Asian market, and as a result, we successfully achieved an increase in our overall sales by 20% compared to the previous year.

✅ 良い例(短文)

Sales increased 20% in Asia.

このように、不要な修飾語や説明を省き、「何を伝えたいか」を一文に凝縮します。詳細は口頭で説明すれば十分です。


短文にするコツ

  • 主語+動詞+数字 で完結させる
    • 例:Revenue grew 15%.
  • 形容詞や副詞は最小限に
    • 例:❌ We achieved a very significant growth in revenue.Revenue grew significantly.
  • 単語は中学レベルでOK
    • 難しい単語を避け、誰もが知っている語彙を使う。
    • 例:❌ commence → ✅ startutilize → ✅ use

箇条書き(Bullet Points)の活用

短文をさらに見やすくする方法が「箇条書き」です。英語のプレゼンでは、一文をスライド中央に置くだけでなく、3点程度の箇条書きにするのも効果的です。

例:

Key Benefits

  • Easy to use
  • Cost effective
  • Scalable

このように短いフレーズで並べると、視覚的にも整理され、聴衆が一目で理解できます。


短文でも説得力を持たせる工夫

短文にすると情報量が減ってしまうように思えるかもしれませんが、以下の工夫で説得力を補強できます。

  • 数字を使う 例:Customer satisfaction reached 92%.
  • 動詞を強調する 例:We reduced costs by 15%.
  • 比較を取り入れる 例:Faster than last year.

短文であっても、数字や比較を組み込むとメッセージの強さが一気に増します。


まとめ

スライドに載せる英語は「短く・シンプルに」が基本です。長文を書いて説明するよりも、必要最低限の言葉だけを置くことで、聴衆は内容を瞬時に理解できます。補足はスピーカーの口頭説明で十分です。

  • 短文で書く
  • 誰もが知っている英単語を使う
  • 箇条書きで整理する
  • 数字や比較で説得力を補う

これらを意識するだけで、スライドのわかりやすさが格段に上がり、国際的な場でも伝わるプレゼンが実現できます。

視覚要素を活用する

英語プレゼンのスライド作成で欠かせないのが 「視覚要素(Visuals)」の活用 です。

スライドは文章を読ませるためのものではなく、聞き手の理解を助け、印象を残すためのものです。文字だけのスライドよりも、図や写真、アイコンを効果的に使うことで、メッセージは何倍も伝わりやすくなります。


なぜ視覚要素が重要なのか?

  1. 人は視覚情報を優先して処理する 心理学の研究によると、人間は情報の7割以上を視覚から得ていると言われています。数字や文章だけで説明するより、図やイメージを使う方が理解が早まります。
  2. 記憶に残りやすい 「数字だけ」より「数字+グラフ」、「結論だけ」より「結論+アイコン」の方が印象に残ります。特にプレゼン後に思い出してもらうためには、視覚的なフックが有効です。
  3. 国際的に通じやすい 英語が得意でない聴衆にも、図や写真は直感的に理解されます。言語の壁を越えてメッセージを伝える力があるのが視覚要素です。

活用できる視覚要素の種類

1. グラフ・チャート

  • 数字の変化を見せるなら、棒グラフ・折れ線グラフ。
  • 割合を示すなら、円グラフ。
  • 複雑なデータはシンプルにして、メッセージを一目で伝える。

例:

❌ 悪い例 → 数字をすべて表にして列挙

✅ 良い例 → 棒グラフで前年との差を強調


2. 写真・イラスト

  • 製品紹介なら実際の写真を使う。
  • 抽象的な概念はイラストやアイコンで表現。
  • 文章で説明するよりも、ひと目で直感的に理解できる。

例:

「Our new product is compact and stylish.」と文章で書くより、写真を大きく配置する方が説得力がある。


3. アイコン・シンボル

  • 箇条書きの先頭にアイコンを入れるだけで視認性が向上。
  • 抽象的な言葉(growth, challenge, success)をアイコンで補強すると理解が早い。

例:

Challenge(⚠️アイコン)

Growth(📈アイコン)

Success(🏆アイコン)


4. 配色・強調

  • 重要なキーワードを色で強調。
  • 背景と文字のコントラストを強くして、読みやすさを確保。
  • 会社カラーやブランドカラーを基調にすると統一感が出る。

例:

Sales ↑20% を赤字で表示するとインパクト大。


視覚要素を効果的に使うコツ

  1. シンプルにする 1スライドにグラフや画像を詰め込みすぎない。1つの要素で1つのメッセージを伝える。
  2. 文字と競合させない 大きな写真を背景に置く場合は、文字数を減らして強調する。
  3. 一貫性を持たせる フォント、色、アイコンのスタイルを統一すると、全体の完成度が上がる。

実例(Before / After)

❌ 悪い例(文字だけのスライド)

Sales increased by 20% last year, especially in the Asian market.

✅ 良い例(視覚要素を活用)

  • スライド中央に「+20%」を大きく表示
  • 棒グラフで前年との比較を提示
  • アジア地図に色付けして地域を強調

これだけで、聴衆は「どこが伸びたのか」「どれくらい伸びたのか」を瞬時に理解できます。


まとめ

  • プレゼン資料は「読むもの」ではなく「見せるもの」
  • グラフ、写真、アイコン、配色を適切に使うことでメッセージが強調される
  • シンプルかつ統一感を意識すると、スライド全体が洗練される

視覚要素を上手に使うことで、聴衆はスライドを「理解する」だけでなく「記憶に残す」ことができます。英語が得意でない人にとっても、ビジュアルは最強のサポートツールになります。

全体の統一感を意識する

英語プレゼンのスライドを作るときに見落とされがちなのが、全体の統一感(Consistency) です。

どれだけ内容が良くても、フォントや色、レイアウトがバラバラだと「素人っぽい」「見にくい」という印象を与えてしまいます。逆に、デザインに統一感があると、それだけで「プロフェッショナル」な印象になり、聴衆からの信頼度も高まります。


なぜ統一感が大切なのか?

  1. 聴衆が安心して内容に集中できる スライドのデザインがバラバラだと、聴衆の注意が散漫になります。統一感があれば、見た瞬間に「どこを見ればいいか」がわかり、メッセージに集中できます。
  2. プレゼン全体にストーリー性が出る 見た目に統一感があると、スライドが連続した流れとして認識され、内容もストーリーとして頭に入りやすくなります。
  3. 信頼性・ブランド力を高める シンプルで一貫したデザインは、「準備に手を抜いていない」「きちんとした企業・人物だ」という印象を与えます。特にビジネスの場では、デザインの統一感がそのまま信用につながります。

統一感を出すためのポイント

1. フォントの統一

  • プレゼン全体で 1〜2種類のフォント に絞る。
  • 英語は「サンセリフ体(ゴシック系)」が読みやすい。
    • 例:Arial, Calibri, Helvetica
  • タイトル/結論用と本文用でサイズを分けるだけで十分。

2. 配色の統一

  • メインカラー(基調色)を 1〜2色 決める。
  • 補助的にアクセントカラーを 1色 使う。
  • 例:青(基調色)+グレー(背景色)+オレンジ(強調色)
  • コーポレートカラーやブランドカラーを使うと効果的。

3. レイアウトの統一

  • タイトルの位置、本文の位置、グラフや画像の配置を揃える。
  • 各スライドで「要素がバラバラな場所に置かれている」と視線が迷いやすい。
  • テンプレートを使うと自然に揃えられる。

4. アイコンや図解のスタイルを揃える

  • 角丸かシャープか、線が太いか細いかなどを統一。
  • アイコンは同じデザインセットから選ぶと違和感が出ない。
  • 異なるテイストを混ぜると「寄せ集め感」が出てしまう。

実例(Before / After)

❌ 悪い例(統一感がない)

  • タイトルは左寄せ、次のスライドは中央寄せ
  • フォントが「Times New Roman」「Arial」「Calibri」とバラバラ
  • 背景色がスライドごとに違う

✅ 良い例(統一感がある)

  • すべてのタイトルは上部中央に配置
  • フォントは「Arial」に統一
  • 背景は白基調、強調部分は青で統一

こうすることで、資料全体が整理され、内容に集中してもらえるようになります。


実践的な工夫

  • テンプレートを活用 PowerPointやGoogleスライドのテーマを活用すれば、自動的に色やフォントが統一される。
  • マスタースライドを設定 見出しや本文のフォント・配置を事前に決めておくと、スライドを追加しても自動で整う。
  • 余白を意識する 「詰め込みすぎず、余白を揃える」ことで統一感が出る。

まとめ

  • フォント、色、レイアウト、アイコンは必ず統一する
  • ブランドカラーや会社カラーを活用すると効果的
  • テンプレートやマスタースライドを使えば自動的に整う

統一感を持たせるだけで、プレゼン資料はぐっと洗練され、聴衆に「伝わる」「信頼できる」印象を与えられます。

まとめ

英語プレゼンのスライドを作り込む際に大切なのは、単に「情報を並べる」ことではなく、聴衆にとって理解しやすく、記憶に残りやすい形に整理することです。

本記事で解説したポイントを振り返ると、以下のようになります。

  • 1スライド1メッセージ → 各スライドには伝えたいことを一つに絞る。補足は口頭で説明する。
  • 英語はシンプル&短文 → 難しい語彙や長文は避け、誰もが一瞬で理解できる短文を使う。数字や比較で説得力を強める。
  • 視覚要素を活用する → グラフ・写真・アイコン・配色を効果的に使い、直感的に理解できるスライドにする。
  • 全体の統一感を意識する → フォント・色・レイアウトを揃えて「プロフェッショナル感」を出す。

これらを意識して一枚ずつ丁寧に作り込むことで、スライドは「情報の詰め込み」から「伝わるプレゼン資料」へと変わります。


最後に

スライドの完成度は、プレゼン全体の印象を大きく左右します。内容そのものが良くても、スライドの見せ方次第で「伝わる/伝わらない」が決まってしまいます。

  • シンプルにする勇気
  • 見せたいポイントを明確にする工夫
  • 統一感で聴衆を安心させるデザイン

この3点を押さえれば、英語に苦手意識があっても、あなたのプレゼンはきっと伝わるものになります。

「伝えたいことをどう見せるか?」を常に意識して、ぜひ次のプレゼンに活かしてください。

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